支配されない強さ

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(2011.8.7)

昔、中国に倫理学を研究している学者の兄弟がいて、あちこちを旅行していました。ある時、この二人が橋の架かっていない川にさしかかったとき、見るからに娼婦だと分かる格好の女性が近づいてきました。弟の方は「ああ、道徳を説く学者である私たちが、こんな人と関わり合いになるべきではない」と思い、さっさと川を渡って行ってしまいました。

しかし、なんと兄は、その女性と楽しそうに歓談を始め、挙げ句の果てに、その女性を背負って川を渡り始めたではありませんか。

翌日、弟はそのことで兄を非難しました。「あんな女性と話をするどころか、背中に乗せるなんて、兄さんは破廉恥だ」。そんなふうに、かっかしながら言いますと、兄は静かにこう答えました。「弟よ。あれは昨日の事じゃないか。もうあの女性はここにはいないのに、お前の背中には、いつも裸の女の人が何十人も負ぶさっているようだね」。

イエス・キリストは、ご自分は決して人のものを盗んだり姦淫したりしませんでしたが、取税人(彼らは正規の額以上に取り立てて私腹を肥やしていました)や遊女たちと親しく交わりました。罪は犯しませんでしたが、私たち罪人を愛し、私たちの世界に積極的に飛び込んでこられました。

イエスさまは、罪に支配されていないので、影響されないのです。むしろ、イエスさまに出会った罪人たちの方が、そのきよさに触れて変えられていきます。

私たちも、神さま以外の何ものにも支配されない強さを養いたいですね。そのために、強いお方であるイエス・キリストと交わり続け、この方から強さをいただきましょう。

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