悪をもって悪に報いない

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(2011.9.25)

ニューオリンズで孤児院を経営していたアルゲリートという女性が、ある時酒場に寄付を募りに赴きました。

ところが、一人の酔っぱらいが、「うるせぇ! 人がせっかくいい気持ちで飲んでるのに、そんな不景気なツラァ見せんじゃねぇ!」と怒鳴りました。そして、それと同時に、コップがアルゲリートめがけて飛んできました。コップは彼女の額に命中し、額は血だらけになってしまいました。

アルゲリートはハンカチを取り出すと、それで額の血を拭い、さらに床に落ちて割れてしまったコップを包みました。「ありがとうございます。このコップは私へのプレゼントとしていただきました。さて、かわいそうな孤児たちのためには、何がいただけるでしょうか?」 そう言って、アルゲリートはにっこりと微笑みました。

酒場にいた人々は、そんな彼女の姿に感動し、我先にとお金を差し出しました。

コップを投げつけた酔っぱらいは、知らぬ間に席を立っていました。しかし、あとには「子どもたちのために」と書かれたメモと一緒に、多額のお金が置かれていたそうです。

「悪をもって悪に報いず、侮辱をもって侮辱に報いず、かえって祝福を与えなさい。あなたがたは祝福を受け継ぐために召されたのだからです」(第1ペテロ3:9)

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