指一本

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(2012.5.20)

アメリカのアイオワ州に住むウォルター・リディングさんは、小児麻痺のために、全身が麻痺してしまいました。肺を取り巻く筋肉も麻痺しているため、人工呼吸器を使わねば生きられません。見たり聞いたり話したりすることはできましたが、手足を動かすことはできません。ただ一本の指だけを、少しだけ動かすことが可能という状態でした。

リディングさんは、その一本の指で押せるボタンを、テープレコーダーやテレビ、本をめくる機械などに接続すれば、それらを操作できるんじゃないかと考え、他の人の助けを借りてそれを実現しました。さらに、自分の声を録音したテープを用いて、世界中の悩んだり苦しんだりしている人々に激励の手紙を送ることを思いつきます。こうして、多くの人々が、リディングさんの声の手紙によって励まされました。

「わたしはまことのぶどうの木であり、わたしの父は農夫です。わたしの枝で実を結ばないものはみな、父がそれを取り除き、実を結ぶものはみな、もっと多く実を結ぶために、刈り込みをなさいます」(ヨハネ15:1-2)

神さまは、私たちが持っていないものではなく、今持っているものを用いて多くの実を結ばせてくださいます。私たちは失ったもの、持っていないものに目をとめてしまいがちですが、人生に多くの実を結ぶ秘訣は、すでに持っているものに目をとめ、それを神さまと人とのためにどうにかして用いようと考えて、実践することです。

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