コンビニのトイレ

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(2012.7.8)

コンビニエンス・ストアでトイレを借りると、よく壁にこんな紙が貼ってあります。

「きれいに使っていただき、ありがとうございます」。

言いたいことは、「きれいにお使いください」であり、さらに言えば「汚さないでください」ということです。しかし、このような言い方をされると、何となく気持ちがよいものです。結局同じことを言われるにしても、言い方ひとつで、ずいぶんと受け取り方が違いますね。

先日、カウンセリングの勉強をしていた頃のノートが出てきました。カウンセリングの技術で、相手の言ったことをそのまま(あるいは要約して)相手に返すというものがあります。その練習のとき、こんな例題が出ました。「子どもたちにセーターでもと思うのですが、忙しさにかまけて、つい作れないでおります」。

教科書的な解答とすれば、「お子さんたちにセーターを編んで差し上げたいのに、お忙しいために、つい果たせないでいらっしゃるのですね」というようなところでしょうか。これに、指導してくださった先生はこういう答えを示されました。「お忙しい中でも、お子さまたちにセーターを、と?」

イエスさまの圧倒的な愛を知った私たちの言葉が、他の人に対する尊敬、愛、いたわり、そういったぬくもりに満ちたものになるといいなと、コンビニのトイレの中でそんなことを思いました。

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