四分三十三秒

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(2012.9.2)

アメリカのジョン・ケージという作曲家が、前代未聞のピアノ曲を作曲しました。この曲がコンサートで演奏される場合、ピアニストはピアノの前に座り、四分三十三秒の間、何もしないで静かにしています。もちろん、バックのオーケストラも無音です。題して「四分三十三秒」。そして、この曲を収めた(?)無音のレコードが、アメリカを中心として結構なヒットとなり、バーなどに置いてあるジュークボックスでも、たくさんの人がお金を払ってこの曲をリクエストしたとか。

現代は情報化社会です。そして、私たちの周りには様々な騒音が渦巻いています。そうして、知らない間に様々な騒音や情報の波に翻弄されて疲れ切ってしまっています。だから、せめて無音のレコードを聴いて、その間は騒音や情報の嵐から解放されたいと人々は願ったのでしょう。

イエスさまは、たくさんの群衆相手に、毎日忙しくお仕えになりました。しかし、しばしば山や荒野に退き、たった一人で父なる神との祈りの時をお持ちになりました。神の子であるイエスさまですら、霊と心の健康のために、静かな神との語らいの時を必要となさいました。私たちも積極的にこの世の喧噪から分離する時を確保しなければなりませんね。

もちろん、それは、この世から分離することそのものが目的なのではありません。神さまとの交わりによって元気をいただいて、この世に出て行って、この世に神さまの祝福を中継するためです。

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