米百俵

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(2017.12.10)

今年の流行語大賞は、「インスタ映え」と「忖度」に決まりました。流行語大賞といえば、2001年の大賞は、小泉純一郎元総理が所信表明演説で語って有名になった、「米百俵」でした。

越後の長岡藩は、戊辰戦争に敗れて領土を大幅に削られ、財政が逼迫してしまいます。そのため、藩士たちは食べるにも事欠くようになりました。そこで、支藩である三根山藩が、百俵の米を援助してくれることになりました。

ところが、長岡藩重役の小林虎三郎は、贈られた米を藩士に分け与えず、売却して学校の設立費用にすると言いました。驚いて詰め寄る藩士たちに虎三郎は言います。「これをただ座って食べるだけなら、すぐになくなってしまう。今は苦しくても、優れた人材を生み育て、将来の千俵、万俵を生み出すためにこそ使おうじゃないか」。こうして、身分を超えて学ぶことができる「国漢学校」が設立されました。

ユダヤ人の先祖であるイサクには二人の息子がいました。アブラハム、イサクと続いた神の民としての祝福と使命は、当時の常識では長男エサウが受け継ぐはずですが、神さまは弟ヤコブの方を選ばれました。エサウは、大切な長男の権利を、目の前の食事と引き替えにヤコブに売ってしまいます。エサウが目の前のことしか考えられない人物だったです。一方、ヤコブは将来を見通しながら生きることのできた人でした。結果として、ヤコブはアブラハム、イサクの後継者として聖書に名を連ねることになります。

10年後、50年後、100年後を見通し、今その備えをすることは、政治家ならずとも大切なことです。しかし、私たちはもっと遠く、永遠という世界を意識しながら今を生きていきましょう。

「また、まことのいのちを得るために、未来に備えて良い基礎を自分自身のために築き上げるように」(第1テモテ6:19)。

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