遣わされた弟子

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マタイによる福音書8章35〜10章8節

(2009.8.16)

該当の聖句を読んでみて、分からない単語や言い回し、複数の意味に取れる表現、疑問に思ったことなどはありませんか?

この聖句は、この書全体の中で、どういう位置を占めていますか? 前後を読んだり、参考書を調べたりして、記者の論理の流れをつかみましょう。また、この書の書かれた歴史的、地理的背景も調べましょう。

この箇所は、私たちにどんな教訓やチャレンジを与えていますか?

イントロ

イエスさまは、弟子たちをあちこちに遣わしました。その使命は、現代のクリスチャンである私たちにも当てはまります。いったい、イエスさまは弟子である私たちに何を望んでおられるでしょうか。

1.福音の必要を知る

イエスの願い

イエスさまの元には、いろいろな悩みを持った人が集まりました。イエスさまは、彼らを深くあわれみ、いやしたり励ましたり慰めたりなさいました。イエスさまの願いは、彼らを助け、元々神さまが人間に与えようと計画なさった幸せを手に入れることができるようにすることです。

イエスさまは、あなたのことも助けたいと思っていらっしゃいます。あなたにはどんな痛みや苦しみ、悩みがありますか? 外から来る悩みもあれば、自分自身の内側に悩みの種がある場合もあるでしょう。

イエスさまは、それを何とかして、あなたに本当の幸せを手にしてもらいたいと願っておられます。そして、ただ願うだけでなく、具体的な助けを与えてくださいます。あなたはイエスさまの助けを体験なさっていますか?

働き手が少ない

しかし、イエスさまお一人では、限界がありました。そこで、イエスさまを助け、イエスさまと同じような働きをする人が必要でした。イエスさまは、そういう助け手が与えられるように祈りなさいと弟子たちにおっしゃいました。

また、祈るだけでなく、「あなたがその働き手となりなさい」と、12人の弟子たち(十二使徒)を指名し、遣わされたのです。後には、別の70人の弟子を遣わしておられます(ルカ10:1)。

イエスさまは、ご自分も多くの人々をいやし、助けられましたが、十字架が近づくにつれ、活動の中心を「弟子育て」に移していかれました。ご自分が天にお帰りになった後、働きを継続する人たちを残すためです。

99%以上

「働き手が少ない」という状況は、今も同じです。世界には、まだイエスさまのことを聞いたこともないという人たちや地域がたくさんあります。日本でも、99%以上の人たちがイエスさまを信じていません。

あなたがすでに救いの喜びを知り、イエスさまによって人生が新しく造り変えられたのなら、あなたがそうしてもらったように、他の人にイエスさまのことを、そしてイエスさまによる救い、新しい人生の希望を紹介しなければなりません。それがあなたを救ったイエスさまの願いだからです。

2.福音を言葉で語る

福音とは?

イエスさまは、遣わされた弟子たちに、「天の御国が近づいた」と言うようお命じになりました。私たちは、言葉で福音を宣べ伝えなければなりません。

福音とは、ギリシャ語で「ユアンゲリオン」と言います。元々は、戦争に勝利したことを使者が伝えた、その喜ばしい知らせのことを指しました。グッド・ニュースです。

では、何が良い知らせなのでしょうか。「天の御国が近づいた」ということです。

天の御国、天国は、神さまがいらっしゃるところです。神さまはすべての祝福の源です。ですから、天国というのを「本当の幸せ」と言い換えてもいいでしょう。「あなたは本当の幸せを手に入れることができるようになりましたよ」というのが、福音(良い知らせ)のエッセンスです。

天国が近くなった

ところで、近くなったということは、元々は遠かったということですね。人間は本来、人間を愛してくださっている神さまによって、地上でもあの世でも幸せに暮らすことができるはずでした。しかし、私たち人間は、必ずしもその幸せを味わってはいません。

人間は、本当の幸せを手にするために、様々に努力してきました。たとえば、まじめに正しい生き方をしようと努力する人たちがいました。しかし、まじめに生きようとすればするほど、自分が完全にはほど遠い存在だということを、私たちは思い知らされます。

19〜20世紀にかけては、科学主義が世の中を覆っていました。人が賢くなり、科学が発達すれば、地上を天国のような楽園にすることができると考えたのです。しかし、科学が発達した結果、人間は自然を破壊し、恐ろしい核兵器や生物兵器を作り出してしまいました。

聖書は、問題は人間の罪だと指摘しています。罪とは、神さまの支配を喜ばない心です。「自分の好きなときに、好きなことを、好きなようにやりたい」という自己中心です。これが、自分や他の人や自然を傷つけ、さらには神さまを傷つけて関係が悪くなり、神さまからの祝福が十分届かないようにしてしまっているんだと。

しかし、「天の御国は近くなった」。私たちが天国に近づこうという試みは失敗しましたが、天国の方から、すなわち神さまの方から私たちに近づいてくださったのです。天国にはふさわしくないと思われた、不完全で罪に満ちた私を、イエスさまが身代わりに罰を受けてくださることで、そのままで受け入れてもらえるようになったのです。

ただ「イエスさまのおかげで、私は天国の一員になりました」と認めるだけで、それがあなたのものになりますよ……これが福音、良い知らせです。

あなたの体験談

あなたも、言葉で福音を伝えましょう。難しく考える必要はありません。ご自分が経験した救い、天国を紹介すればいいのです。その際、以下の3つのポイントで話すと分かりやすいでしょう(順番はどうでもかまいません)。

(1) 救われる以前の状態

(2) 今の状態

(3) どうしてそのように変わることができたか

3番目のポイントは、あなたの努力や資質によるのではなく、「イエスさまがどのように働いてくださったか」ということです。

ペテロは、「あなたがたのうちにある希望について説明を求める人には、だれにでもいつでも弁明できる用意をしていなさい」(第1ペテロ3:15)と勧めています。あなたもあらかじめ3つのポイントを整理して、準備しておきましょう。

3.福音を行動で語る

いやしのわざと愛のわざ

遣わされた弟子たちは、ただ神さまの愛を語っただけではありません。具体的にいやしを行なったり、悪霊を追い出したり、いろいろな愛の技を実践したりして、「神さまの愛があなたに近づきましたよ」ということをデモンストレートしました。

また、十二弟子の中には、熱心党員だったシモンと、取税人だったマタイがいました。ある説教者は言いました。「もしも、イエスに従っていなかったら、シモンがマタイと道で出会ったとき、殺していたかもしれない」と。その二人が、仲良く過ごしているのです。この、弟子たち同士の愛の共同体も、人々の心を動かしました。

生活による証し

イエスさまは、あなたも言葉だけでなく、変えられた生活によって、人々に福音を語りなさいとおっしゃっています。

恵みの証し

それにしても、この私にそんなことができるでしょうか。生活によって証しするなんておこがましい。神の国の面汚しと、神さまに言われるんじゃないか……。

しかし、それでもイエスさまは私たちを遣わされます。十二使徒も、決して完全な人たちではありませんでした。むしろ、不完全だからこそいいのです。不完全な者が神さまに受け入れられ、愛され、祝福されることを信じて、図々しく堂々と生きることが、福音の最高のデモンストレーションです。

たとえ上手に語ることができなくても、「すごい人だ」と感動されるような生き方ができなくても、それでもそこにあなたがそこにいることが、すでに伝道なのです。

だから、堂々と、生き生きと、毎週の礼拝に参加しましょう。つらいとき、困ったとき、「イエスさま」と祈りましょう。

まとめ

今年、救われて欲しい人たちを思い描き、どのように福音を伝えるか計画して実践していきましょう。

あなたは、ここからどんなチャレンジを受けていますか? この箇所を読んで、生活や態度をどのように変えるよう示されていますか? 何を決心しましたか? 抽象化しないで、具体的に表現しましょう。

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