本文へスキップ

ショートエッセイ:中通りコミュニティ・チャーチ

科学者の道が閉ざされて

(2026年4月26日)

19世紀の終わり、イギリスのある若い女性は動植物、特にキノコに強い関心を持っていました。そして、独自に観察と研究を積み重ね、プロの研究者顔負けの論文まで書き上げます。そして、王立植物園で研究を許されるまでになりました。

ところが、彼女の研究が進むにつれ、同僚の研究者たちは彼女に冷たく当たるようになりました。そして、学会への参加を、女性であるという理由で却下されてしまいました。せっかく書いた論文も、自分では学会で発表できず、しかも代理人がタイトルだけしか読み上げなかったとさえ言われています。当時はまだまだ性差別が根強く残っていたのです。

こうして、科学者への道を閉ざされた女性は、意気消沈していました。そんなある時、この女性の家庭教師だった人の4歳になる息子が、病気で寝込んでいるという話を聞きます。女性は、この男の子を励ますために、4匹のうさぎが登場する物語を絵手紙で送ります。

この女性の名前はビアトリクス・ポター。あの絵手紙は、その後『ピーターラビット』として世に送り出されます。

もしも、ポターが科学者として成功していたら、ピーター・ラビットは誕生しなかったでしょう。神さまが一つの道を閉ざされる時、私たちはがっかりしますが、もっとすばらしい道が用意されています。

連絡先

〒962-0001
福島県須賀川市森宿辰根沢74-5

TEL 090-6689-6452
E-Mail info@nakakomi.com